投資って株とかでしょ?怖い怖い。一歩間違えると大損するじゃん。
こう言っている人がいたとして、あなたはどう思うでしょう。
そうだ。株なんて危ないもんだ。近寄らない方がいい。
そんなことないよ。株式投資は資産運用の王道だって聞くよ。老後のお金も心配だし、私も投資をしてみようかな。
この両者の意見はどちらも正しいと言えます。
株式投資の二面性について知っておくと、投資を始めたばかりの初心者がよくやる失敗をしなくて済むかもしれません。
※本記事では具体的な投資手法については触れていません。なぜかというと、投資における大きな失敗を避けるためには、投資手法よりも考え方の理解が重要だと考えているからです。個別の方法論が知りたい方は、他の発信者様の情報をご参照いただければ幸いです。
投資と投機を区別することの重要性
株式に限らず、投資の世界では、投資と投機を区別することが初心者卒業の第一歩です。
なんてことを言うと、
え~っ、いきなり難しい言葉出てきたじゃん!
投資は知ってるけど、投機って何よ~?
こんな声が聞こえてきそうなので、例え話をしてみますね。
投資と投機の違いを車の運転に例える
株式投資は車のようなものです。資産形成において、普通に貯金するよりも早く資産を増やしてくれる便利なアイテムです。ただし、取り扱い方を間違えれば危険を伴います。
例えるならば、
投資=交通ルールを守った安全運転。歩いていくより早くかつ楽に目的地まで到達できる。
投機=スピード出しすぎの運転。道路交通法違反や重大な事故につながる危険行為になる可能性がある。
みなさんが時速60kmで車の運転をしているときに、
うわ~、一歩ハンドル切り間違えたら死んじゃうよ。怖いな~。もう運転なんてこりごりだわ~。
なんて、思うことはありませんよね。
それはなぜかというと、十分な訓練と練習を積み、正しい知識を持ち、万が一への備えもしているからです。
実際に公道で運転する前に、教習所で正しい運転操作や交通ルールについて学び、教官に横に座ってもらって練習をして、運転免許の試験にも合格した上で、運転を始めているからです。実際に運転し始めた後も、ながら運転はせず、安全性能の高い車を運転し、万が一のときに備えて保険にも入っています。
だからこそ、時速60kmという速いスピードで運転していても怖いとは感じないのです。
しかし、なぜか株式投資においては、大した勉強や訓練をすることなく、いきなり公道に出て無謀な運転をする方が多いです。さらに困ったことに、当の本人は実際に事故をするまで自分が危険な運転をしているということに気づかないのです。ときに、家庭の大事なお金にも手を付けてしまい、家計破綻なんてことになると目も当てられません。
話を戻します。
株式に限らず、投資の世界では、投資と投機を区別することが初心者卒業の第一歩です。
投機というのは、わかりやすく言うとギャンブルです。勝つ相手に対して同じだけ負ける相手がいる勝負ですね。「賭け」に勝てば利益を得、「賭け」に負ければその利益を支払う側になる世界です。全体としてはプラスでもマイナスでもない、ゼロです。
一方、投資は違います。勝った負けたではなく、平たく言えば、世界の経済成長の果実を皆で分け合う行為です。人類が成長し続ける限り、全体としてプラスです。
投資と投機が隣り合わせの株式市場
幸か不幸か、株式市場では投資と投機が隣り合わせです。そして、右も左もわからない初心者がいる一方で、その道何十年のプロの投資家や投機家も参加しています。
多くの初心者が、投資をしているつもりが実際にはその道のベテランに投機の勝負を挑んでしまい、惨敗するのをよく目にします。テニススクールに通い始めたばかりの初心者が、いきなりフェデラーに勝てるわけはありません。
初心者によくあるこの失敗は、投資と投機の区別がついていないために起こってしまうのです。
争いが嫌いな人は投資をしよう
もちろん、一概に投機が悪いというわけではありません。投機的な取引が功を奏する場面も少なからず存在します。しかし、それらはプロが用いる手法です。
あなたが投資を始めて間もない初心者ならば、まずは投資と投機を区別しましょう。そして、投資の世界に親しまれることをおすすめします。
投機はえてして競争や勝負になりがちです。互いを高めあう競争ならまだしも、互いを蹴落としあうような競争はまっぴらごめんですよね。
そういった世界からは距離を取り、投資を通じて皆で高めあい、皆で生活をよくしていきましょう。
今回は概念的なお話しが中心でしたが、もう少し具体的に学びたい方はこちらをご参照ください。
登録者数200万人超の投資系youtuberの方の動画です。私も数多くの学びを得ている、おすすめのチャンネルです。ご興味があればご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございます。みなさまの人生が彩りあるものになりますように。
【注意】本記事は投資の勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定はご自身の責任と判断で行っていただくようお願いします。本記事に関するご質問・ご照会等にはお答えしかねる場合があります。本記事の記載内容は予告なしに変更することがあります。ご了承お願いします。