とあるフェスでのトラブル
先日とあるフェスに参加しました。
その際、当日急遽出店者の1人が来られなくなり、出店料の割り勘をどうしようかという問題が発生しました。
(当初の予定通りに割り勘すると来られなかった人に出店料の一部を請求することになり心苦しいですが、来られなかった人を除いて割り勘すると1人当たりの負担が増えてしまうといった状況です。)
私は部外者でしたが、そのお店にお世話になった手前もあり、感謝の気持ちを込めてリーダーさんに1万円をお渡しすることにしました。
1万円は安くない
お世話になった人にお礼を渡すのは礼儀として大切ですが、初対面の方にお金を渡すのは少し心配です。
お金を粗末にしているといった悪い印象を与えたり、無用な贈り物と受け取られたりするかもしれません。
また、私のひと月の生活費は15万円程度なので、1万円は決して小さい金額ではありません。好きなことに使えば、それなりの贅沢ができたでしょう。
普通に考えれば、たとえ感謝の気持ちがあるとしても、初対面の人にその場で1万円を渡すことにはためらいがあるものです。
それでもさっと1万円渡すことができた理由
ではなぜ、私はためらいなく1万円を渡すことができたのでしょうか。
それは、あらかじめ渡すことを想定し、「お役立てください」と記した封筒に1万円札を入れ持ち歩いていたからです。
ちなみに、1万円札を入れた封筒以外に、5千円札を入れた封筒と千円札を入れた封筒も常時持ち歩いています。
実はこれは先日読んだ本に書いてあった著者(下記参照)の習慣で、
そのとき「これはいいアイデアだ!」と思い、かばんに封筒を忍ばせることにしました。
そして今回、この新しい習慣が役に立つタイミングがやってきたのです。
1万円渡した結果
後日、私はその店の関係者全員から感謝の言葉をいただきました。
もし私がそのお店で1万円分の商品を購入したとしても、彼らからこれほど多くの感謝は得られなかったでしょう。せいぜい「ご購入いただきありがとうございました」という感謝の「言葉」だけだったと思います。
これだけ大きな感謝をいただけたのは、彼らがさっと1万円を渡した私の行為に驚いた証とも言えるでしょう。
そして彼らからいただいた感謝の気持ちは、私の心を豊かにしてくれました。
この何ものにも代えがたい経験は、何かのモノやサービスに1万円を支払ったときよりはるかに価値のあるものでした。
他人に渡すためにお金を封筒に入れて持ち歩くという習慣は、私に価値あるお金の使い方を教えてくれたのです。
100円でもいいから渡してみよう
私には他人に1万円あげるほどお金に余裕がないわ。
そんな方も心配いりません。
渡す金額はあまり重要ではないのです。(逆に高額すぎると相手に気を遣わせることもあるので注意が必要です。)
感謝の気持ちに添えて見返りを求めずお金を渡す行為自体に価値があります。
100円でもかまいませんので、一度試してみることをおすすめします。
その経験がきっと渡した金額以上の価値をもたらしてくれると思いますよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。みなさまの人生が彩りあるものになりますように。
今回ご紹介した本
仕事、お金のみならず、自分を含めた人間関係(パートナー、家族等)とのよい向き合い方が示されています。
20代でなくても、30代や40代の方にも通じる普遍的な教えも数多く含まれています。
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