ヨットで太平洋を横断した冒険家
先日、アメリカから日本まで太平洋をヨットで横断した冒険家がニュースで取り上げられていました。
堀江謙一さん(83歳、海洋冒険家)
1962年、堀江氏は世界初の単独無寄港太平洋横断に成功しました。
その後も世界一周など幾多の航海記録を樹立し続けたのです。
今回は60年のときを経て、1962年と逆のコースで再度太平洋横断を挑むというものでした。
2022年3月26日にアメリカのサンフランシスコを出港し、69日間の航海を経て、6月4日に兵庫県西宮市へ無事帰港したのです。
彼が打ち立てた記録は、83歳という世界最高齢での単独無寄港での太平洋横断です。
帰港後の記者会見で彼はこう述べました。
最高齢でヨットで単独横断するのは夢だった。夢を夢で終わらせず、現実の目的として挑戦でき、大過なく終えられたのは大きな喜び。
生涯チャレンジャー。精神と肉体が完全燃焼した。今、青春の真っただ中。
(ラジオ関西トピックス記事より一部抜粋)
一言一言はっきりと、自身の気持ちを乗せて話されていました。
間にはユーモアもはさむセンスの良さ。
80歳超とは思えない若々しさで、見るからに生き生きと人生を歩んでいます。
既定路線に漂うマンネリ感
これまでの自分の人生はどうだった?
堀江さんのニュースを見た後、私はこのように省みました。
これまでこつこつがんばってきた。
言われたことをそつなくこなしていれば、それなりの実績や報酬を得られた。
仕事柄やりがいも大きい。年を経るたびに仲間も増えている。
一見すると、既定路線通りの順風満帆な人生です。
けれども、最近はどことはなくマンネリ感が漂っているのです。
このマンネリ感はいったいどこから来るのだろうか。
堀江さんのニュースを見たとき、マンネリ感の原因に気がつきました。
自分には無理かなと思うことに挑戦してみる
あなたの人生に「挑戦」はあるでしょうか。
その道を選ばずともよいのだが、何かを得るため敢えて自らリスクを背負う行為。
それが「挑戦」です。
もちろん、始めからうまくいく保証なんてありません。
自信もない。失敗するかもしれない。途中で引き返すこともありうる覚悟です。
それでも、自分が「これかな」と思ったことに挑戦してみるのです。
私にとって、このブログの開設は一種の「挑戦」でした。
別にブログ運営などせずとも、本業で生活は成り立っています。
記事をいっぱい書いたとて、有名でもない私のブログなど見向きもされないでしょう。
何十時間、何百時間の労力を費やしても、未だ収益はゼロ。
それでもコツコツ記事を書きました。
するとどうでしょう。
開設当初はとてつもなくおっくうに思えたブログ運営も、苦労する中で少しずつ得るものが増えてきました。
- 少ないながらもブログを読んでくれる読者がいる。
- ライティング力や他者を思いやる力など、記事を作る過程が自身のスキルアップに貢献した。
- Google社に存在価値を認めてもらえた。
- さらに最近では、本業との相乗効果も出てきている。
面倒な気持ちを押し込めて、新しいことに挑戦した甲斐があったなあ。
現状への不満が人生の原動力
人間、現状に満足していては成長はありません。
もっとこういうふうにしたい!
嫌なところを変えていきたい!
こういった現状への不満こそが、成長の原動力となるのです。
たとえあなたが大きな成功を得たとしても、現状に満足しているだけではあなたの人生に向上はないでしょう。
現状に満足しつつも、次なる目標を探し、それに向けて歩みを進めることで、
何歳になっても豊かな人生を送ることができるのだと思いました。
日々成長があるからこそ未来に希望を持てる
人間どんな状況にあっても、今日より明日がよくなると思えれば、希望をもって生きられるものです。
逆に、今日より明日の方が悪くなるとしたら、それは耐え難い苦痛となるでしょう。
もちろん、寿命など時の流れには逆らえないことはあります。
それはそれと受け入れた上で、今日より明日がよくなることに目を向け、努力を積み重ねていきたいものですね。
すべては、明日の自分が今日より幸せであるために。
夢追い人の人生は魅力的
冒頭の堀江氏にとっては、世界初の単独無寄港太平洋横断や、最高齢での太平洋横断などといった
記録そのものにはあまり意味はないようにお見受けしました。
どれだけ立派な記録を打ち立てたかよりも、
前人未到の困難に挑み続ける過程やその姿勢こそが、
80歳を超えてなお若々しく生きる彼の人生の原動力となっているように思えました。
挑戦することをやめない夢追い人の人生は魅力的です。
最後までお読みいただきありがとうございます。みなさまの人生が彩りあるものになりますように。