親、兄弟、夫/妻、子供、友人、恋人、職場の上司や部下など、みなさんの周りには色々な関係性の人がいると思います。
できることなら周りの人から好かれたい、と思うのが人間の性です。
特に、恋愛話などをしていると、「どんな人が好きですか?」という質問に対し、「優しい人が好きです。」という答えが返ってくることがありませんか?。
素敵なあの人に好かれたい。自分も優しい人になろう。
こんなことを思ったことがあるのは、私だけではないはず。
でも、本当に優しい人は、誰かに優しくしようなんて思ってはいません。
彼らの優しさは、自然と内から湧いてくるようなものです。
いったいその優しさはどこから湧いてくるのか?
私の周りにも優しくて豊かな人がたくさんいますが、彼らと交流する中で、私は優しさの源泉に気づきました。
まずは自分を満たそう
突然ですが、あなたは自分のことを満足させてあげられているでしょうか?
- 自分が腹ペコだったら、他人にご飯をごちそうしようとは思いませんよね。
- 自分がイライラしていたら、他人に優しくはできません。
- 自分なんてダメ人間だって思っていたら、誰かを尊敬することはできません。
他人に何かをしてあげたい、優しい人になりたいと思うのであれば、
まずは自分を満たし、自分自身に優しく接してあげる必要があります。
そもそもあなた自身は何に満足を感じるのか?
まずは自分を満たしましょう。
でもその前に、あなたは、いったい何をしたら自分は満足するのかわかっているでしょうか?
自分自身のことなんだから、自分が何に満足するかくらいわかってるよ。
そう思われるかもしれませんが、案外、自分の価値観についてきちんと把握している人は少ないです。
・周りのみんなが結婚するから、キャリアをあきらめ結婚する。
・親が公務員は安定していると言うから、Youtuberの夢をあきらめ公務員になる。
他人の価値観で行動を決定していては、真の満足は得られません。
自分を満たすためには、自分がいったい何に満足を感じるのか、
つまり、自分の価値観を問い直す必要がありますね。
自分を満たすのは私利私欲のためならず
さて、ここまで自分を満たすことについて述べてきました。
自分を満たせだなんて、何だか私利私欲に走っているようで感じが悪いわ。
もしこうお感じであれば、それは大きな誤解です。
確かに、自分さえ満たされれば他人などどうでもいいという考えは、自分勝手そのものです。
しかし、多くの人は、自分が満たされたら、自然と次は誰かを満たしてあげたいと思うようになるのです。
何だかんだ、誰かの喜ぶ顔を見るのは楽しいものです。
- 遠方から来た同級生をもてなす。
- 子供を遊園地に連れて行く。
- 彼女のためにクリスマスのサプライズを考える。
これらはどれも、あなた自身が得をするものではありませんよね。
むしろ、用事や出費が増えるだけかもしれません。
それでもあなたは、同級生をもてなし、子供を遊園地に連れて行き、彼女のためにサプライズの準備をするでしょう。
全ては他人が喜ぶ顔を見るためです。
他人の喜ぶ顔を見ることには、多少の苦労や犠牲をはねのけて人を突き動かす力があります。
それだけ、誰かの喜ぶ顔を見ることは、その人にとっても大きな喜びになるということです。
満たし満たされのエンドレス好循環
自分を満たし、そして他人を満たしてあげる。
ここまでくれば、次に待っているのは、他人からの感謝やお礼、自己肯定感です。
●●してくれてありがとう。
こんな言葉を受け取ったら、お礼の品が付いていなくとも、また何かしてあげようと思ってしまいますね。
このとき、恐らく相手も同じことを思っていることでしょう。
お互いに感謝し合い、お互いを満たしてあげようと考えるようになる。
すなわち、満たし満たされのエンドレス好循環に至るのです。
さらには、他人から感謝される自分のことをも認められるようになるでしょう。
そこには、ただ自分だけが満足している世界とは桁違いの幸せが待っているのです。
【まとめ】自分を満たせば、他人に優しくなれる
とは言え、たとえ家族同士であっても、いきなりこのような人間関係の好循環を築くことはできません。
まずは自分の価値観を知り、自分を満たしましょう。
この好循環は、自分が満たされていないと途切れてしまいますからね。
次に、ある程度自分が満たされたと思ったら、大事だと思う人から順番に、他の誰かを満たしてあげられないかと考えてみてください。
私の記事を読んでくださる読者の方であれば、意識せずとも、自然と他人に優しく接することができるようになっているかもしれませんね。
そして、相手があなたの厚意に気づいたとき、それは何倍にもなってあなたのもとに返ってくるでしょう。
すると、あなたはその厚意をまた何倍にもして相手に返してあげるのです。
こうなったら、あなたと誰かの間で幸せの増幅は止まりません。
満たし満たされのエンドレス好循環。
これこそが、この世の楽園かもしれませんね。
繰り返しになりますが、楽園の入り口は、まずは自分を満たすことです。
最後までお読みいただきありがとうございます。みなさまの人生が彩りあるものになりますように。
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