- 昔の失敗ばかり考えてしまう人。
- 現状に不満があるが、変化が怖くて新しい一歩を踏み出せない人。
- 親や上司の成功をまねしておけば自分も成功するだろうと思っている人。
株式投資における「買値を基準に考える」という失敗
例えとして、少し株式投資の話をします。
1000円で買った株が、半年たって1200円になったとしましょう。
このときよく聞く話に、
よし!買値から20%も株価が上がったから、ここで売って利益を確定しておこう。
というものがありますが、これは正しくありません。
逆に、1000円で買った株が、半年たって700円まで値下がってしまったとしましょう。
この場合によくあるのが、
あーあ。買値から30%も株価が下がっちゃったわ。今売ったら損が確定しちゃうし、せめて買値付近まで値上がりするまで持ち続けるか。
というものですが、これも正しくありません。
今持っている株を売るのか、そのまま持ち続けるのか、さらに買い増すのか。そういった投資判断においては、現時点から将来のある時点にかけて株価がどう変化するかが大事なのであって、過去から現時点にかけて株価がどう変化したかは関係ないのです。
市場に売りに出されている株にもともとの買値が書いてあることはありません。
買値を基準に考える人がいますが、「過去にあなたがその株をいくらで買ったか」「買値からいくら株価が変化したか」という情報はあなただけに関係するもので、市場全体においてはどうでもいい情報です。どうでもいい情報に基づいて判断をしても、正しい判断ができるとは思えませんよね。
過去の常識は未来の常識とは限らない
同じようなことがビジネスにも当てはまります。
変化が激しい現代社会です。時代の潮流が変化しているにもかかわらず、一昔前に成功した手法にこだわり、それを続けてしまった結果、次の時代で成功を逃し失敗を招いてしまう、ということになりかねません。
つまり、過去に成功した方法があるとして、それがこれから先もずっと通用し続けるかどうかはわからないということです。
もっと言えば、過去の常識がこれからも常識であり続けるとは限らないのです。
過去を振り返るのはほどほどに
人は未来について考えるとき、過去から現在にいたるストーリーの延長線上に未来を据えることが多いです。
これまではこうだったから、これからもこうだろう。
といった感じですね。
もちろん、時系列のストーリーに基づく未来予測には一定の妥当性があるでしょう。しかし、刻一刻と情勢が移り変わるような状況においては、過去を切り離し、「現在から未来」のストーリーに想像力を集中させた方がよい場合があります。
あなたの未来を考える上で、過去の失敗を引きずる必要はありません。
仮にこれまでに多くの失敗を冒してしまったとしても、今ここから成功を積み上げていくべく努力をする他にありません。人生の前半で失敗してしまっても、その後の成功で挽回できれば、人生を終えるときに後悔は少なくなっているのではないでしょうか。(逆の場合を考えると恐ろしいですが。)
あなたの未来を考える上で、過去の栄光にとらわれてはいけません。
変化の速いこの時代、常に一歩先、二歩先を見据えて「現在」を調整し続けることで初めて、時代の流れに取り残されることなく成功を勝ち取り続けることができます。成功している間にこそ、次の変化を見据えておく必要があるのです。
よくも悪くも、過ぎ去った過去を変えることはできません。
過去を切り離し、「現在から未来」に意識を集中させましょう。
過去を振り返るのは、旧友と昔話に花を咲かせるときと死ぬ間際ぐらいで十分です。
最後までお読みいただきありがとうございます。みなさまの人生が彩りあるものになりますように。
【注意】本記事は投資の勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定はご自身の責任と判断で行っていただくようお願いします。本記事に関するご質問・ご照会等にはお答えしかねる場合があります。本記事の記載内容は予告なしに変更することがあります。ご了承お願いします。