同調圧力と戦う

みなさんに、こんな経験はありませんか?
  • 上司や同僚がやたらと遅くまで働いていて、定時で帰るのがうしろめたい。
  • 創意工夫で成果を上げたのに、会社の方針と違ったので評価されない。
  • 「あなたももういい歳なんだし、そろそろ結婚したら?同級生のみんなも結婚してるし。」

赤信号みんなで渡れば怖くない?

同調圧力という言葉があります。

集団において、少数意見を持つ人に対して、周囲の多くの人と同じように考え行動するよう、暗黙のうちに強制すること。

デジタル大辞泉

日本人は同調圧力の強い国民性です。自分なりに「こうしたい」と思って行動しても、周囲と異なっているという理由だけで受け入れられないときがあります。

義務教育では「個性を大事にしましょう」と言うわりに、社会に出ると周囲と同じようにふるまうことを求められます。子供の頃、こんなにも周囲の目を気にし、自分の体裁を気にして行動していたでしょうか。その結果、わたしたちは没個性へまっしぐらです。

出る杭は打たれます。だからといって、穏便に周囲と同じように行動し、長い物には巻かれ、赤信号でもみんなで一緒に渡っておけばいいのでしょうか。

私はそうは思いません。

コロナ禍に活躍した日本人の同調圧力

コロナ禍において、日本人の同調圧力を垣間見る場面がありました。

パンデミック当初、欧米政府は感染拡大を食い止めるために罰則を伴うロックダウンを行いました。それでも一部の自由奔放な欧米人は、街にくり出したりパーティーをしたりと、まるでコロナのことなどおかまいなしでした。(どこかの首相ですらやっていましたね)

かたや、日本政府の発した緊急事態宣言には実質的に個々人に対する拘束力はなく、緊急事態宣言下においても「やろうと思えば何でもできた」のです。

しかし、日本のコロナ第1波は欧米に比べれば小さくて済みました。なぜでしょう。まじめな日本人は、政府の言うとおりに外出自粛を守ったのですね。この背景には、適切な注意喚起や情報発信がなされたことや、国民がその情報にアクセスできたことなど、個々の国民に正しい行動選択をうながした要因がありました。

しかし、それ以外に、日本人特有の同調圧力が感染拡大の防止に役立った側面もあると私は思います。

政府が罰則を科さずとも、

みんな自粛しているんだから、あなたも言われたことを守って家でおとなしく過ごしなさい。

みんなマスクをつけて会食を控えているんだから、あなたも同じようにそうしなさい。

このような、無言の圧力があったのですね。

同調圧力をモチベーションアップの糧とする

このように、集団行動において同調圧力は正の作用を発揮することがあります。

一方で、同調圧力が負の作用を発揮する場面もあります。冒頭で触れたような、周囲と違うことをしようとするときですね。往々にして、そのような行動に対しては同調圧力が逆風として立ちはだかります。人間は、自分が理解できないものに対し恐怖を感じ、それを遠ざけようとします。周りとは違ったことや見慣れないことをしている人を見ると、自分の立場が脅かされるのではないか、自分の慣れた環境が変わってしまうのではないかと恐れを抱くのです。これは自然な心理的反応です。

現状を変えようと試みるならば、そういった反対勢力を避けては通れません。けれども、全ては自分の信念を貫き通すためです。反対勢力を恐れるくらいなら、いっそ「やつらを見返してやる」くらいの気概で、反対勢力をモチベーションアップの糧とすればよいのです。

建設的な反論・批判はよく吟味する

反対意見は突っぱねておけばいい、とは言いつつも、自分のことを親身に考えてくれる人からの反論や批判はよく聞いておく必要があります。自分の意見は最優先ですが、それが必ずしも正しいとは限りません。妬みや誹謗中傷のようなご意見は丁重にシャットアウトしておく一方で、建設的な反論や批判はよく吟味し、場合によっては自分の意見を修正することや、失敗したときの第二案として検討することも必要でしょう。

同調圧力に屈するな

多くの人が「前にならえ」となる一方で、その流れに逆らい自分の意思や理想を貫こうとするのであれば、同調圧力に屈してはいけません。逆風に立ち向かい続けた先に、自分が追い求める理想が待っていると信じ戦いましょう。

武力によらないものであれば、現状変更の試みは積極的にやっていけばよいと私は思います。あなたが踏み出したその一歩が社会に新しい風を吹き込み、どこか閉塞感に満ちたこの世界を開放し、多様性に寛容な社会へと変わる礎となることを願っています。

最後までお読みいただきありがとうございます。みなさまの人生が彩りあるものになりますように。

2 COMMENTS

F

私も当時は仕事でワクチン接種の取りまとめを担当し、受けてくれる方が正義だと思ってました。圧力をかけたつもりはないけれど、会社の皆さんは積極的にワクチン接種を受けてくれましたが、上記文書を受けて、また京大の何とかという先生(今辞めてはるようです)のワクチンなんか受ける必要ない!とういう叫びとか、現状のコロナの罹患者は当たり前みたいな風潮を考えると会社のためだと信じてやってきたことが正しかったのかと疑うところがあります。ありがとうございました。

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るろうに健心

Fさん、コメントありがとうございます。

コロナワクチンに限った話で言いますと、ワクチン接種を受ける目的が大事なんだと思います。
これは当然「自分や周囲の人がコロナで健康を害される確率を下げるため」であって、
当時の科学でワクチンの有効性が証明されていた以上、接種を推奨するのは正しい判断です。

一方で、「社会規範や同調圧力に従うため」にワクチン接種を受けようとしていた人にとっては、
その目的に賛同できずワクチン接種を拒否する気持ちもわからなくはないです。
ただ、そういった人は接種の目的を見誤ったために機会を逸しており、かわいそうだなと思います😥

あと、日々科学は進歩しており、特にコロナのような知見の蓄積が浅い最先端領域では「昨日の常識は今日の非常識」です。
このことを知っていれば、その時点における最善を選択するしかないのであって、
仮に過去の選択肢が後に間違いだったと証明されたとしても、
それに文句を言うのは、結果論でしか物事を語れない、とんだ見当違いな意見だとわかりますよね。
気にする必要はないでしょう👍

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