自分勝手はいけないこと?
みなさんは、自分のことを自分勝手な人間だと思いますか?
私は子供の頃、親からも学校の先生からも、自分勝手な人間にならないよう教えられました。
自分のしたいことばかりして和を乱し、他人に迷惑をかけることはあってはならない。
自分勝手な行動は慎むべきだ。
これは確かに立派な教えです。
でも、自分勝手って、本当にいけないことなんでしょうか。
自分勝手は他人の評価にすぎない
自分勝手な行動を取ってはいけない。
こう思っていると、自分のしたいことができず、なんだか窮屈な感じがしませんか?
おなかがすいたら「ご飯作ってよ」と言い、
兄弟がかっこいいおもちゃを持っていたら「それちょうだい」と言い、
友達に嫌なことを言われたら「お前なんて嫌いだ」と言っていましたよね。
誰しも子供の頃は自分勝手に振る舞っていたものです。
それがいつしか、自分勝手はいけないものと教え込まれ、私たちは自分のしたいことを押し殺すようになりました。
そして、社会ではそれを「大人の分別」と言い、分別のない者は非難されるようになりました。
でも、自分のしたいことをするのって、
全部が全部、自分勝手ということにはならないと思うんです。
そもそも、自分勝手かどうかを判断するのは、あなたではなく他人です。
他人にどう思われるかを気にする人は多いですが、
「他人がどう思うか」なんて、あなたにどうこうできる問題ではありません。
ならば、そんなことは気にせず、自分のしたいことをすればいいと思うのです。
こんなことをしたら、他人にどう思われるだろうか。
そんなことを気にして生きていたら、自分の歩みたい人生は歩めません。
息苦しくなるのがオチでしょう。
「自分勝手」より「自分の勝手」
さて、改めて「自分勝手」という言葉の意味を考えてみたいと思います。
自分勝手という言葉には、次のような意味があります。
自分の好きなように図って、他人の都合は考えないこと。自分の都合だけを考えること。
精選版日本国語大辞典
やはり、自分勝手という言葉には、ポジティブなニュアンスはありませんね。
そこで、間に「の」をはさんでみましょう。
すると、「自分の勝手」となります。
勝手という言葉には、次のような意味があります。
①物事を行うときなどの都合や便利。
②転じて、自分にとって都合のよいやり方。また、ぐあいのよいさま。
精選版日本国語大辞典
つまり、「自分の勝手」が意味するものは、自分にとって都合のよい方法、ということになります。
「自分勝手だ」と他人に非難されることを気にするのではなく、
「自分の勝手」を意識し、自分のやりたいことや、
自分なりの自分に適した方法を考える。
その方が、より主体的に自分の人生を歩めると思いませんか。
一度きりの人生、自分の望むままに生きよ
確かに、他人の評価は大事です。他人に迷惑をかけることはよくありません。
しかし、他人の評価ばかりを気にして自分の意志をないがしろにするのは、
自分を大切にしているとは言えないでしょう。
あなたが歩むのはあなたの人生です。
一度きりの人生、死ぬときに後悔せずにすむよう、
「自分勝手」ではなく「自分の勝手」を意識して、
あなた色の人生を描きましょう。
このブログがその一助となれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。みなさまの人生が彩りあるものになりますように。