料理の効能

料理の効能

みなさまは料理をしますか。また、得意ですか。

料理は苦手で外食ばかりだわ。

妻がするので自分で料理なんてしたことない。

そういう方も多いでしょう。

私は時短ですが自炊をします。また、よく料理が上手だね、と言われます。

いえいえ、自慢ではありません。一般的な主婦(夫)の方からすると、たわいもないレベルです。

なぜか、男性というだけで、人並みに料理ができると褒められます。同じことができても男女で評価が異なる日本は不思議な国です。

話がそれましたが、料理をするメリットとは何でしょう。

  • 食費が安くてすむ

外食をすると、家で食事をするより倍くらいお金がかかります。自分で料理をすれば、食費が抑えられますね。

一方、これはデメリットかもしれませんが、自炊すると料理の原価がわかるので、外食のときについつい余計なことを考えてしまいます。

  • 栄養管理に意識がむく

これは長期的に健康維持に効果を発揮します。

献立を考えるとき、ご飯とおかずだけじゃなくて、野菜や無機質、果物など、バランスのよい食事内容になっているか自然と考えるようになります

外食をしてると、ついつい「美味しいもの」だけ食べてしまい、炭水化物と脂質に偏りますからね。

  • 塩分と砂糖を過剰に摂取せずに済む

調味を自分で調整できるというメリットもあります。特に、塩分と砂糖は高血圧症や糖尿病といった生活習慣病に直結しますが、それらは同時に味覚を通じて脳に快感を与える麻薬のようなものです。外食店だとどうしても、お客さんに「おいしいもの」を食べてもらってまた来てもらいたいと考えるので、塩分や砂糖は過剰になりがちです。

家でケーキを作って、こんなにも砂糖を入れるのかと驚いた経験があるのは私だけではないでしょう。

  • 料理を作ること自体が楽しい

こういう人もいるでしょう。

初めて見る料理でとても自分では作れそうになくても、レシピに沿って作ってみて、案外おいしいものができあがったときはうれしいですよね。

食材同士の相性を考えたり、同じ食材でも調理方法や調味によって全然印象が変わったり、千変万化の奥深さが魅力的です。

祖母と料理

亡くなった祖母が生前よくご飯を作ってくれました。当時私は学生で、毎回ご馳走になるばかりでこれといったお返しもせず(大反省)、祖母は決して経済的に余裕があったわけではなかったですが、私がお願いするたびにあれこれ趣向を凝らした料理を作ってくれました。

献立を考えるだけでも時間がかかっただろうなというものでしたし、夏は暑い家だったので、汗びっしょりでコンロの前に立っていた祖母の姿は今でも覚えています。

どうしてそこまでして、料理を振る舞ってくれるのだろうか。孫だからかわいいのかな。

当時の私はその程度にしか考えていませんでしたが、後に祖母への理解が深まる出来事がありました。

料理は人を喜ばせることができる手段

社会人となり、なんとなくレシピを見ればまずくはない程度の料理が作れる私は、折に触れて他人に料理を振る舞う機会がありました。

自分の分だと時短でパパッと済みますが、他人様へ出すとなるとそうはいきません。1週間前から献立を考え、買い出しに行き、できるだけ下準備をしておき、そしていよいよ当日。作り慣れないものだと、何度もイメトレをして本番に臨みます。

そんな感じなので、皆様の前に料理を提供する頃には、もうくたくたです。身をもって祖母の苦労を味わいました。

一方で、疲れ果てて皆と一緒にご飯を食べていると、うれしいこともあります。おいしいと言ってくれたり、そう言わずともおいしそうに私の作った料理を食べてくれたりする姿を見ると、苦労して料理を作った甲斐があったという喜びで心がいっぱいになります。

このとき、私は思いました。

祖母は、かわいい孫のために料理をしていたのではなく、孫の喜ぶ顔を見るのが楽しくて料理をしていたのではないか。

自分で料理をしない人にとっては、おいしい料理を食べて心も体も満たされる、それが料理のよさだと思います。

一方で、料理をする立場に立つと、料理は万国共通の誰かを喜ばせる手段になります。

いや〜、自分に料理なんて無理だ。ましてや人に振る舞うなんて。

そう思う方も多いと思いますが、最近は食材が全部下準備してあって、後は焼くだけ、みたいな詰め合わせパックもあります。ぜひ一度、誰かのために料理をしてみてください。これまでとは全く違った景色が見えるかもしれませんよ。

最後までお読みいただきありがとうございます。みなさまの人生が彩りあるものになりますように。

【注意】本記事の内容は個人の意見であり、一般論を示すものではありません。また、一部比喩的な表現を含んでいます。個々の治療方針については主治医とご相談いただくようお願いします。

2 COMMENTS

H.N

先生がお料理がお上手とは、思いがけませんでした。
先生はひたすら研究に没頭されているものと思っていたのです。

私は料理も出来ません。つまらない人間です。

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るろうに健心

コメントいただきありがとうございます。

料理は大した腕ではありませんが、祖母から授かったものです。
生きていく上では役に立ちますね。
料理をおいしくいただく側になる、というのはどうでしょう?作ってくれた人が喜びますよ。
お互い得意なことにはげみましょう。

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