得意を活かすチーム作り

みなさんのまわりにチームはありますか?また、どのようなチームに所属していますか?

野球やサッカーのチーム、職場のプロジェクトチーム、家庭や町内会、学校の委員会などもある種のチームですね。

今回は、チームとして成果を上げるには個々人の「得意」に着目しよう、というお話です。

とある経営者の言葉でがらりと変わった私の考え

私は内科医としてはたらいていますが、仕事において様々なタスクを受け持ちます。そのなかには、自分の得意なタスクがある一方で、自分の苦手なタスクもあります。働き始めたころはできないことも多かったので、

あれもできるようにならなければ(汗)
これもできるようにならなければ(汗汗)

と、自分にできないことを見つけるたびに不安にさいなまれていました。また、

なんで自分にはこんなこともできないんだろう。。。

と落ち込むことも多かったです。

そんな私でしたが、とある経営者のお話しを聞いて、考え方ががらりと変わりました。

人間だれしも得意と不得意がある。どうせやるなら得意なことの方がやっていて楽しいし、成果も上がりやすい。必ずしも不得意なことまで全て自分でやる必要はないよ。それをするのが得意な人がいるんなら、その人に任せればいい。
チーム全体として生産性が上がることが大切だから。

優秀な同僚や後輩たち

この言葉を聞いた後、改めて見てみると、自分の周りには優秀な同僚や後輩がたくさんいました。彼らは、私なら30分かかる仕事を10分で仕上げ、私なら3回やり直すところを一発でやってのけるのです。私がちょっとやそっと背伸びをしても、かなうことはありません。そのかわり、私には彼らよりうまくやれることがある、ということも私は知りました。それ以来私は、自分の苦手なことをより上手にやってくれる同僚や後輩に任せることにしました。そして、空いた時間で自分の得意なことに集中するようにしました。

するとどうでしょう。以前よりはるかに仕事がスムーズに進むようになったのです。

「得意」のすごさ

学校のテストや入試では自分一人で総合得点を高める必要があり、時に苦手を克服することは得意を活かすことよりも重要です。

しかし、苦手を克服することは簡単ではありません。ニンジンやピーマンを食べられるようになるのにどれだけ母親に怒られたことでしょう。数学の問題を解くのにどれだけ問題集をやり直したことでしょう。なかには途中で挫折してしまった方もいるかもしれません。

一方で、最初からニンジンやピーマンをおいしく食べられる人もいますし、1回問題を解いただけでテストで100点を取れる人だっています。できない人からするとすごいことに思えますが、彼らにとっては大したことではないのです。それが、「得意」のすごさです。

チームとして成功するために

もし、チームとしてはたらき、お互いの苦手を補完しあえる環境だとしたら、どうでしょうか。苦手なことは他人に任せ、自分の得意に集中することで自分の生産性は高まります。さらに、あなたの得意は誰かの苦手であり、苦手に困っている誰かを助けてあげることにもつながります。チームとしての生産性は格段に高まるでしょう。

このようなチームワークを成し遂げるには、チームの構成員が多様であり、お互いに連携が取れている必要があります。全員が同じことを得意とし同じことを苦手とする状態では、自分の苦手を誰かにやってもらおうと思っても、任せる相手がありません。また、仕事を任せ、任されるには、信頼関係や密な連携が欠かせませんよね。

あなたがチームのリーダーならば、全体の統制が取れているかに気を配りつつ、個々人の特性を把握し、それぞれが最大限力を発揮できるような人的リソースの配置をこころがけるべきでしょう。

あなたが今所属しているチームで自分の得意を活かしきれていないのであれば、自分の得意を活かせる場所に身を置く必要がありますね。

あなたの体は、あなたにとってもチームにとっても限りある大切な資源の一部です。苦労をするだけでは生産性は高まりません。「適材適所」をこころがけ、最大限自分やチームに貢献できるよう、自分のはたらきを高めたいものです。

最後までお読みいただきありがとうございます。みなさまの人生が彩りあるものになりますように。

【注意】本記事の内容は個人の意見であり、一般論を示すものでもありません。

2 COMMENTS

H.N

●先生
毎日ブログを開いて楽しんでいます。
この歳で、出来ることは限られてきましたが、出来るだけ楽しく生きるためにやれることはしっかりやろうと改めて思っているところです。

ブログ名でもここに到着しました。

※個人情報保護のため、一部修正しました。(るろうに健心)

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